オフィスパートナー湊町ブランチは、【社会】と【生活】の基礎力を、2つのコースを通じて身につける就労継続支援B型事業所です。
利用される方が、自分の人生を自分で決め、よりよい未来を選んでいけるようサポートを行います。
この事業所ができたきっかけは、代表者の経験によるものです。
代表の鈴木こころは、かつて摂食障害とニートを経験しました。
バイトをしても長続きせず、何度も就職しようとしては失敗し、
傷つき、苦しみ、それによりますます社会に出ていくことが怖くなった過去があります。
そのために、学生時代から患っていた摂食障害の症状もますます悪化していきました。
「この世の中で生きていくのは、とても難しい…」
社会に絶望し、自暴自棄になり大暴れした時もあったそうです。
それから、たくさんの失敗と恥ずかしい経験、人の中でもまれ…
やがて、代表は仕事を得て、結婚し、自分の人生を歩み始めることができました。
「生きていく力を手に入れることは、そう難しいことではない」
「障害があるとか、ブランクがあるとか、生きづらさがあるとか、それが問題ではない。
マイナスとも思える事柄を全部糧に変えていくだけなんだ」
そのことに気づいたのは、ずっと後になってからのことでした。
「みんなにも“生きることが楽しい”と思ってほしい」
そうして生まれたのが、このオフィスパートナーです。
渦中の時は、周りを冷静に見ることが難しいものです。
自分がどこにいるのか、どうすればステップアップできるのかがわからなくなるものです。
それでも“ステップアップしたい”ともがき、焦る。
誰だってこんな状況になれば、当たり前のことだと思います。
オフィスパートナーでは、
・安心していられる居場所があること
・悩みを言える人がいること
・スモールステップを踏んでいけること
この3つを大切に、利用される方のペースで、希望がある未来に進んでいける環境を整えています。
自分が思い描いた未来は、一つひとつ、1日1日努力を積み上げていけば、きっとやってくる。
今日という日はまだ辛いけど、明日にはもっとよくなれるようにしていきたい!
オフィスパートナーは、そう願う皆さんと、一緒に歩んでいきたいと考えています。
鈴木こころ
1977年生まれ。四国中央市出身。
高校生のときに、摂食障害を発症。拒食症になり、一時は体重が28kgになる。そのときはキュウリと氷だけを食べる生活を続けていた。
高校卒業後、福祉を学ぶ専門学校に進学するも、過食症と過食嘔吐に苦しむ日々を送る。
その後、引きこもりになり、長い時間を過ごした後、就職し、福祉分野の支援業務に従事。
2004年より、摂食障害の自助グループ「リボンの会」を設立。同じ摂食障害に悩む女性のためのグループを始める。
その後、結婚して松山市に転居。まちづくり施設やNPO 等での勤務を経て、2016年に(一社)愛媛県摂食障害支援機構を設立。
2017年、オフィスパートナー湊町ブランチを開所。